美容外科と言えば、美しくなるための治療を行うところのため、健康保険は使うことができないと思われています。シミやしわの改善、ヒアルロン酸の注射やわきがの改善や脱毛など、美容外科で取り扱うものはたくさんあります。しかし、これらの治療の中でも、健康保険が利用できるものがあるのです。健康保険は、すべての国民が一定の治療を平等に受けられるようにするための制度です。
そのため、患者個人の希望で見た目を変化させたい、というような治療の場合には、基本的に全額自費負担となります。健康保険が適用されるのは、手術や事故などで損傷した部分や、先天的な異常の治療をするケースです。通常は外側に向かって生えているまつ毛が、内側に向かって生えているため、目にキズがついたりまつ毛が入ってしまう逆さまつ毛や、まぶたが下がって来てしまって、物が見づらくなってしまう眼瞼下垂、折れ耳や埋没耳のように、マスクをかけることが難しい、メガネがかけられないといったような、生活するうえで支障が出てくる症状の治療の場合には、美容外科で治療を行っても健康保険が適用されます。また、事故などで手術を行い、跡が残ってしまっているケースなどは、傷の程度によっては保険が利用できることがあります。
症状によっては、治療を行わない方が良いケースもあるため、診察を受けて健康保険が適用されるかどうかを確認したうえで、治療を行うかどうかを判断した方が良いでしょう。
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